過呼吸発作が起きた際、最も重要なのは「吸うこと」をやめ、「ゆっくり吐くこと」に意識を集中させることです。過呼吸に陥っている人は「息が吸えない」と誤認して必死に空気を吸い込もうとしますが、肺の中はすでに空気で満杯になっています。息を吐き出せば、反射的に必要な分だけの空気は自然に入ってきます。
1. 「1:2」のリズムで行う呼吸コントロール法
介助者は患者の背中をやさしくさすりながら、落ち着いた低い声でリズムをリードします。
- ステップ1(吐く):口をすぼめ、ろうそくの火を揺らすように「4〜6秒かけてゆっくり細く長く息を吐ききる」。
- ステップ2(吸う):鼻から「2〜3秒かけて軽く吸う」(自然に入る程度で十分)。
- ステップ3(繰り返す):「吸う:吐く」の比率を「1:2」に保ち、1分間の呼吸数を10回前後に抑えるイメージで誘導します。
2. 身体をリラックスさせる姿勢とツボ刺激
衣服のボタンやベルト、ネクタイを緩めて胸部や腹部の圧迫を取り除きます。前かがみの姿勢をとらせるか、座った状態で背中を預けさせると横隔膜が動きやすくなります。
また、自律神経を整え緊張を緩和する東洋医学のツボ刺激も効果的です。
- 内関(ないかん):手首の内側のしわから指3本分肘に向かった、2本の筋の間にあるツボ。精神不安や動悸を鎮める代表的なポイントです。親指で心地よい強さでゆっくり押し揉みます。
- 労宮(ろうきゅう):手を握ったときに中指と薬指の先端が当たる手のひらの中央。自律神経の過剰な興奮を鎮める効果があります。