タバコを愛し、酒を酌み交わし、昔ながらの芸人風情を全身から漂わせる。一見すると、時代の潮流とは逆行しているようにも思える。しかし、彼が決定的に愛され続ける理由は、その佇まいの奥にある圧倒的な「愛嬌」と「他者へのリスペクト」に他ならない。
どれほど乱暴に見える突っ込みやイジりを展開しても、根底にある温かさが伝わるため、嫌な後味が残らない。毒を含ませつつも誰も傷つけない独自の落としどころを見つけるセンス。この繊細なコントロール技術こそが、大悟という芸人が時代に淘汰されるどころか、バラエティの救世主として崇められる理由だろう。