板尾創路のキャリアを語る上で欠かせないのが、相方・ほんこん(当時は本名の蔵野孝洋)と1987年に結成したお笑いコンビ「130R」の存在です。NSC大阪校4期生として出会った二人は、対照的なルックスとキャラクターを武器に頭角を現し、ダウンタウンが司会を務める番組で瞬く間に全国区の人気を獲得していきました。
その才能が爆発したのが、1990年代を代表する伝説的コント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)です。番組内で板尾が見せたパフォーマンスは、お笑いの既成概念を大きく揺るがすものでした。
「板尾係長」や「シンガー板尾」といった代表的コントで見せた、静寂と不条理が同居する独特の間合いは、松本人志からも絶賛されるほどの鋭さを誇りました。大声で叫んだり派手に転んだりするのではなく、無表情のまま狂気的な世界観を構築する板尾のシュールコントは、後進の芸人たちにも決定的な影響を与えています。