メディアやファンが二人の記録を比較する際、当事者である松井秀喜氏がどのようなスタンスを取っているのかは大きな注目を集めました。米ニューヨークで行われた野球教室や米野球殿堂博物館のイベントにおいて、報道各社から大谷選手との比較を問われた松井氏は、苦笑いを浮かべながら次のように語っています。
「私と比べる必要は全くないと思います。大谷選手は私とは全くレベルが違う打者ですから。(比較されるのは)嫌味でしょ(笑)」
自身の記録が更新される際にも「何も感じない。彼は素晴らしい選手ですし、どんどん記録を伸ばしてほしい」と、一切の惜しげもなく後輩を称賛しました。この言葉は単なる謙遜ではなく、自身がメジャーの第一線で戦ったからこそ分かる、大谷選手の放つ打球速度や飛距離への純粋な畏敬の念が込められています。
対する大谷翔平選手も、松井氏に対して深い敬意を抱き続けています。2024年のワールドシリーズ開幕前会見の場などで松井氏の存在を問われた大谷選手は、「子どもの頃からテレビの画面の中で見ていた憧れの人。ヤンキースでワールドシリーズMVPを獲られた姿は今でも鮮明に覚えています」と語っています。互いにメディアの煽る「新旧対決」の構図に乗ることなく、純粋なリスペクトで結ばれている点が二人の関係性の美しさです。
なお、「松井」と「大谷」の対決といえば、現役のサンディエゴ・パドレスに所属する左腕・松井裕樹投手と大谷選手のMLB対戦も現地で大きな話題となりました。鋭く落ちるスプリットを武器に大谷選手から空振り三振を奪うなど、真剣勝負の中で見せる日本人選手同士の意地のぶつかり合いも、現代MLBの熱い見どころとなっています。