作業空間の用途や求める機能によって、選ぶべき素材は明確に分かれます。現在市場の主流となっている「スチール製キャビネット」と「木製キャビネット」には、それぞれ明確なメリットとデメリットが存在します。
スチール製は、頑丈さと薄型設計による収納容量の最大化が強みです。金属の剛性を活かしてフレームを薄く成型できるため、同じ外寸でも木製より内寸が広く取れます。また、1本の鍵で全段の引き出しを同時にロックできるオールロック機能付きの鍵付きキャビネットは、ほぼすべてスチール製に集中しています。マグネット式の電源タップやフックを側面に吸着させてデスク周りの配線を整理できる点も、デスクワークの生産性を押し上げる隠れた利点です。
一方の木製は、一般的な住宅のフローリングや木目調デスクとの調和に優れています。金属特有の冷たさや開閉時の反響音がなく、書斎やリビングに置いてもオフィス感を抑えて落ち着いた空間を演出できます。ただし、木製は板材に一定の厚みが必要なため、本体幅が広くなりがちです。デスク下のフットスペースを広く確保したい場合は、横幅30cm前後に抑えたスリムキャビネットを選択するのが賢明なアプローチです。