頭汗を止めたい一心で行われがちな対策の中には、かえって症状を悪化させる危険な落とし穴が存在します。
誤解1:メントール入りスプレーをかければ汗腺が閉じる
強力なメントール成分を含むスプレーは、皮膚の冷感受容体(TRPM8)を刺激して「脳に冷たいと錯覚させている」に過ぎません。汗腺自体を塞ぐ有効成分(アルミニウム塩など)が入っていなければ、皮膚温度は下がっておらず、発汗は止まりません。冷感刺激が強すぎると、刺激への反動で血流が増加し、数分後に激しい発汗を招くことがあります。
誤解2:洗浄力の強いシャンプーで1日何回も洗う
頭皮の汗や臭いを気にするあまり、高級アルコール系の強力なシャンプーで皮脂を根こそぎ落とすと、頭皮が乾燥してバリア機能が崩壊します。頭皮を守るために過剰な皮脂分泌が促され、汗と皮脂が混ざり合って悪臭の原因物質(ノネナールやイソ吉草酸)を大量発生させる結果となります。洗浄は1日1回、アミノ酸系の頭皮に優しい成分で優しくマッサージするように洗うのが正解です。