それでも「狭いホールのティーショットで武器にしたい」「ロングホールで飛距離を稼ぎたい」と考えるプレーヤーのために、再現性を劇的に高めるスプーン打ち方のコツを伝授します。
最も重要な前提条件となるのが、アドレスにおける3Wボールの位置です。ドライバーのように左足かかと線上まで寄せてしまうと、スイングの最下点を過ぎたアッパーブロー領域でボールを捉えることになり、トップの致命的な原因になります。スプーンの基本位置は、「左足かかと内側の線上から、ボール1個分〜1個半ほど内側(身体の中央寄り)」が鉄則です。
この位置にボールを置くことで、クラブヘッドが最下点に達する直前、もしくは最下点とほぼ同時の「レベル(水平)」な軌道でボールとコンタクトすることが物理的に可能となります。
スイング時の意識として、以下の3ステップを徹底してください。
- 芝を箒(ほうき)でサッと払う「スイープ軌道」の徹底:ボールを直接叩きにいくダウンブローでも、球を上げようとするアッパーブローでもなく、ボールの前後15センチの芝先をソールでサーッと擦るフラットなイメージを持ちます。
- 前傾角度のキープとベタ足気味のターン:飛距離を欲張って体が伸び上がるとクラブが届かずトップします。アドレスで作った背骨の傾きを保ったまま、右足カカトの浮きを抑えてインパクトを迎えます。
- 振り幅は「スリークォーター」で十分:マン振り(フルスイング)は芯を外すリスクを跳ね上げます。肩から肩までの8割スイングの意識で振る方が、ヘッドの芯でミートして結果的に初速と飛距離が伸びます。
ティショットでスプーンを使用する場合、ティの高さは「ボールが芝から数ミリ浮く程度の極めて低い設定」にします。ティが高すぎるとフェース上部に当たってテンプラ(高く上がりすぎて飛ばないミス)を引き起こすため注意が必要です。