日本の大気汚染は世界と比べ深刻か?Pm2.5と越境汚染の最新真相

日本の大気汚染は世界と比べ深刻か?Pm2.5と越境汚染の最新真相

日本の大気汚染は世界と比べ深刻か?Pm2.5と越境汚染の最新真相とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

2010年代前半、中国・北京などで発生した激しいスモッグが連日報道され、日本国内でも「西日本を中心に危険物質が押し寄せている」と社会問題化しました。この越境大気汚染中国影響は、2026年の現在どうなっているのでしょうか。

結論から言えば、中国本土からの飛来汚染物質の「基礎的な総量」は確実に減少しています。中国政府が強力に推進した石炭ボイラーの淘汰、製鉄所への超低排出規制、急速なEVシフトによって、中国主要都市のPM2.5濃度は過去10年で半減近くまで改善しました。これに伴い、日本海側や九州地方のバックグラウンド測定局における定常的な濃度も低下傾向を示しています。

しかし、問題が完全に消滅したわけではありません。春先(3月〜5月)にゴビ砂漠などから巻き上げられる「黄砂」の飛来時に、東アジアの工業地帯上空を通過することで、硫酸塩や硝酸塩などの汚染物質が鉱物粒子の表面に付着します。これが偏西風に乗って日本列島へ到達すると、単なる砂埃にとどまらないアレルギー増悪物質へと姿を変えます。平常時の空気は澄んでいても、気圧配置によって突発的に高濃度プルームが列島を覆う現象は今も続いており、決して油断できません。

吉田 誠
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吉田 誠

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