昨今の海鮮EC市場では、手軽に贅沢感を味わえる「かにみその缶詰」や「甲羅盛り」が爆発的な売れ行きを見せています。しかし、大手通販サイトのレビュー欄や知恵袋、SNSを詳細に分析すると、購入者の評価は完全に二分しています。
高評価の投稿には「濃厚で居酒屋以上の味が家で楽しめた」「純米酒に合わせると無限に飲める」といった歓喜の声が並ぶ一方、低評価のレビューには「生臭くて食べられない」「薬っぽい変な味がした」「泥臭い」という痛烈な批判が散見されます。
この極端な落差の原因について、豊洲市場の仲卸バイヤーは次のように背景を明かします。
「スーパーの安売りコーナーに並ぶ廉価な缶詰の多くは、深海で獲れる紅ズワイガニの液状化したみそを固めるため、小麦粉、でんぷん、調味料(アミノ酸等)、増粘安定剤を大量に添加して成形しています。裏面の原材料表示を見てください。純粋なかにみその割合が低く、つなぎが多い商品は、加熱した際に特有の粉っぽさや人工的な後味が残ります」
真に美味しいおすすめのかにみそ缶詰を手に入れたいなら、原材料名が「かにみそ(カナダ産または国産)、食塩」程度にとどまる純度100%に近い製品を選ぶ必要があります。1缶あたり数百円の妥協が、味の体験を大きく左右しているのが現場の現実です。