「リボ払いはやばい」という警告をネットの至る所で目にする背景には、感情論ではなく「手数料が元金を食い潰す」数学的な構造が存在します。
リボ払いの実質年率は、大半のカードで上限に近い年15.0%に設定されています。手数料の計算式は「利用残高 × 実質年率 ÷ 365日 × 利用日数」です。この計算式が意味するのは、「残高がある限り、毎日利息がチャリンチャリンと加算され続ける」という現実です。
さらに危険なのが、多くのクレジットカードで標準設定されている「残高スライド方式」です。これは利用残高の増減に応じて、毎月の最低返済額(ミニマムペイメント)が自動的に変動する仕組みを指します。例えば残高が20万円のときは毎月1万円の返済だったものが、残高が10万円を切ると毎月の支払額が5,000円へ勝手に引き下げられます。
支払額が下がれば毎月の負担は軽く感じられますが、返済ペースが極端に落ちるため、完済までの期間がさらに延び、結果としてカード会社に支払う手数料総額が爆発的に増加します。「毎月きっちり支払っているのに、利用明細を見たら元金が数千円しか減っていなかった」という現象は、まさにこの残高スライド方式によって引き起こされる巧妙な罠なのです。