喫茶店巡りを趣味とする愛好家コミュニティやSNS上での証言を集約すると、純喫茶ココア評判には共通する熱量の高いコメントが並びます。
「神保町や銀座の老舗で飲むココアは、飲み干したカップの底に上質なカカオの沈殿が残り、表面には湯葉のように薄いミルクの膜ができる」「冬の寒い日に注文すると、体温が内側からじわじわ上がるのがわかる」といった感想です。これらはまさに、小鍋でしっかりと加熱し、本物の乳脂肪分と純ココアを使っている証拠にほかなりません。
一方で、現代の一般的なセルフカフェやコンビニのココアに対しては、「甘ったるいけれどコクがない」「紙コップの底に溶け残りのザラザラが残る」といった不満が散見されます。大量オペレーションのチェーン店では、効率化のために濃縮リキッドシロップをお湯やスチームミルクで割る方式が主流です。注文を受けてから銅鍋や小鍋で1杯ずつペーストを練る昔ながらの喫茶店の味とは、構造的に別物にならざるを得ないのが飲料業界の実情です。