Q1:メス猫でも尿道が詰まっておしっこが出なくなることはありますか?
A1:メス猫は尿道が太く短いため、オス猫のように結石や分泌物で物理的に完全閉塞するケースは稀です。しかし、重度の細菌性膀胱炎や特発性膀胱炎による激しい膀胱の痙攣、あるいは膀胱内にできた腫瘍や巨大な結石が尿道口を塞ぐことで、おしっこが全く出なくなる事例は報告されています。性別に関わらず、「尿が出ていない」状態そのものが超緊急事態であることに変わりはありません。
Q2:動物病院で尿道カテーテルがどうしても通らない場合はどうなりますか?
A2:尿道の炎症が激しく腫れ上がっている場合や、強固な結石が完全に噛み込んでしまっている場合、細いカテーテルでも閉塞部位を突破できないことがあります。その際は、破裂を防ぐために注射針で下腹部の皮膚越しに膀胱を直接穿刺して尿を抜く「膀胱穿刺(減圧処置)」を緊急避難的に実施します。その後、全身状態を点滴で安定させつつ、会陰尿道造工術などの外科手術によって閉塞箇所を取り除き、新たな排尿口を形成する緊急手術へ移行します。
Q3:一度尿道閉塞が治った後、再発を防ぐために日常生活で何を見直すべきですか?
A3:最大の予防策は「食事の完全管理」と「飲水量の確保」、そして「ストレスの排除」です。結石体質を持つ猫には、必ず獣医師が指定した療法食のみを与え、市販のおやつやミネラル含有量の高い天然水(硬水)は厳禁です。さらに、水飲み場を家屋内の複数箇所に増設する、循環式給水器を導入する、ウェットフードを取り入れて水分摂取量を底上げするなどの工夫が有効です。また、猫用トイレの数は「飼育頭数+1個」を維持し、常に清潔を保つ環境エンリッチメントを徹底してください。