歯磨きでえずくのはなぜ?オエッとなる嘔吐反射を防ぐプロ直伝の改善策

歯磨きでえずくのはなぜ?オエッとなる嘔吐反射を防ぐプロ直伝の改善策

歯磨きでえずくのはなぜ?オエッとなる嘔吐反射を防ぐプロ直伝の改善策について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

歯科医院の定期検診や臨床アンケートにおいて、患者から寄せられる切実な声を集約すると、えずきに悩む人には明確なパターンと時間帯の偏りが存在することが浮き彫りになります。

「朝起きてすぐに奥歯を磨こうとすると、ブラシが奥歯の側面に当たっただけで胃液が上がってくるような感覚になる」「夜は何ともないのに、出勤前のバタバタした時間帯だけ激しくえずいてしまう」といった証言が非常に多く見られます。なぜ歯磨きによる吐き気は朝に集中するのでしょうか。

背景には、睡眠から覚醒へと移行する際の自律神経の急激な切り替えが存在します。起床直後は、リラックスを司る副交感神経から活動モードの交感神経への移行期にあたり、神経伝達が不安定になりがちです。さらに、睡眠中の口呼吸や唾液分泌の低下によって喉の粘膜が乾燥し、知覚過敏状態に陥っています。そこへ冷たい水や刺激の強いミント香料、ブラッシングの振動が加わることで、通常時よりもはるかに低い閾値で咽頭反射が歯ブラシによって誘発されるのです。

また、朝の空腹状態では胃内に適度な内容物がなく、胃酸が胃上部に滞留しやすいため、喉へのわずかな刺激がダイレクトに横隔膜の痙攣へと直結してしまう生理的環境が整っています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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