辛い時期を夫婦で乗り越え、妻からの揺るぎない信頼を獲得するために、夫が把握すべき行動指針を明示する。日々の何気ない発言や行動が、天国と地獄の差を生む。
まず、妻の神経を逆撫でし、信頼関係を粉砕する「NG言動」の筆頭が、「今日のご飯どうする?」「僕の夕食は?」という配慮を欠いた問いかけだ。嘔吐感に苦しむ人間に対して食事の心配をさせること自体が苦痛であり、当事者意識の欠如を物語っている。「病気じゃないんだから動いた方がいい」「気の持ちようだよ」といった心ない励ましや、頼んでもいない自己流の健康法を押し付ける行為も深い不信感を植え付ける。さらに、香水の匂いやタバコ臭、部屋に充満する調理の油臭に無頓着な姿勢も致命的と言わざるを得ない。
一方で、妻たちが「まさに神対応」と口を揃える具体的なサポート行動リストは、きわめて能動的かつ合理的だ。
第一に、「家事の完全代行と徹底した匂い管理」である。炊飯器の湯気や冷蔵庫を開けた瞬間の匂い、洗濯洗剤の香料すら猛烈な悪心を引き起こす。夫が主導してゴミ出し、部屋の換気、無香料製品への切り替えを行い、匂いの出る調理を室内で避ける配慮が求められる。
第二に、「先回りした選択肢の提示」だ。「何が食べたい?」と聞くのではなく、ゼリー飲料、冷えたうどん、スポーツドリンク、柑橘類など、口にしやすいものを静かに買い揃えておく。準備したものを妻が食べられなかったとしても「買ってあるから無理しなくていいよ」と笑顔で対応する器の大きさが重要になる。
第三に、「徹底した寄り添いと感情の肯定」だ。「代わってあげられなくてごめんね」「横になって休んでいて」と声をかけ、背中にそっと手を添える。動けない自分に罪悪感を抱きがちな妻のメンタルを丸ごと包み込み、安心感を与える存在になることこそが最大のリスペクトだ。