こうしたマナー議論の背後で、若い世代や海外の日本酒ファンを中心に、より自由で自然体な飲み方を支持するムーブメントが広がっている。その象徴が、大人気グルメドラマ『ワカコ酒』だ。現在Netflixでも配信され、世界的な人気を博している同作では、主人公のワカコが一人酒を心から堪能し、「ぷしゅー」と息を漏らす素朴で愛おしい姿が描かれる。
同作の影響もあり、堅苦しい接待のルールに縛られず、純粋に徳利とお猪口で日本酒の風味を味わうスタイルが見直されている。個人の癒やしの時間として酒席を楽しむ文化が根付くことで、過剰なマナー攻撃に対する健全なブレーキがかかり始めている。