なぜ三兄弟はこれほど長い間、互いに会うことができなかったのか。その背景には、当時の小泉家と宮本家の間に交わされた厳しい取り決めと、政界の荒波があった。
離婚の際、親権をめぐって協議が行われ、長男の孝太郎と次男の進次郎は父である純一郎氏が引き取り、これから生まれてくる三男は母・佳代子さんが引き取ることとなった。幼い孝太郎と進次郎は「母は死んだ」と教えられて育ったと後に明かされている。三男の佳長氏もまた、テレビ画面の向こうで活躍する父や兄たちの姿を目にしながらも、直接連絡を取ることは許されない静かな日々を送っていた。血は繋がっていながらも、あまりにも遠い距離。その空白は実に30年近くに及ぶこととなった。