静止画および動画撮影におけるアプローチの違いも、両者の個性を際立たせている。一方はレンズとセンサーの物理的な光学性能を極限まで高め、被写体の質感や自然な色合いを忠実に再現することに重きを置く。ポートレート撮影における被写界深度の再現や、暗所におけるノイズ抑制の自然さはプロのフォトグラファーからも高い評価を得ている。
対するもう一方は、高度な画像処理アルゴリズムによる「コンピューテーショナル・フォトグラフィ」の領域を切り拓いてきた。不要な被写体の瞬時消去や、撮影後の光源変更、さらには被写体の表情の自動最適化など、もはや撮影という行為の定義そのものを書き換えている。どちらの画質表現を好むかは、使う者の美意識と用途に完全に依存する。