よく混同される「ノーヒットノーラン(無安打無得点試合)」と完全試合。その間には、太平洋ほどの深い隔たりが存在する。
ノーヒットノーランは、相手チームにヒットを1本も許さずに無得点で抑えれば成立する。したがって、フォアボールでランナーを出しても、野手の送球エラーで出塁を許しても、最終的に相手の安打と失点がゼロであれば記録達成だ。過去には四死球を連発しながらもヒットだけは打たせずに達成した例も少なくない。
一方、完全試合は文字通り「完全無欠」でなければならない。四球、死球、野手選択、味方のエラー、振り逃げ――あらゆる事象による出塁が一切認められない。完璧な投球内容に加えて、守備陣の隙のない集中力、そして極限の集中を後押しする運が必要不可欠となる。だからこそ、野球界における最高峰の栄誉として崇められているのだ。