Jr東海と川崎重工はなぜ決別したのか?取引停止の真相と最新動向について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
かつては日本車輌製造、日立製作所、川崎重工、近畿車輛、東急車輛製造(現・総合車両製作所)など複数のメーカーに分散発注されていた新幹線車両ですが、現在では勢力図が激変しています。JR東海が下したサプライチェーン再構築の結果は、以下の比較表を見れば一目瞭然です。
車両メーカーJR東海(東海道新幹線)での現状主な製造実績・担当形式編集部の見解・評価日本車輌製造JR東海連結子会社(中核拠点)
新幹線発注シェア:約50〜60%N700S(量産車・確認試験車)
超電導リニアL0系改良型2008年にJR東海が株式公開買付(TOB)で連結子会社化。完全な内製化体制を確立しており、東海道新幹線の主軸。日立製作所外部最重要パートナー
新幹線発注シェア:約40〜50%N700S(量産車)
超電導リニアL0系改良型笠戸事業所(山口県)のアルミ構体技術(A-train)と電気システムで極めて高い信頼性を維持。JR東海からの絶大な信用を得ている。川崎重工業
(現・川崎車両)取引完全停止(発注ゼロ)
2020年以降の新形式発注実績なし0系、100系、300系、700系、N700系(初期型まで)中国問題と台車亀裂により完全に排除。N700Sおよびリニア開発には一切関与しておらず、事実上の完全決別。近畿車輛東海道新幹線向けは終了
JR西日本向けに特化100系、300系、700系、N700系(JR西日本所属車)近鉄グループかつJR西日本が主要株主。JR東海からの直接発注は過去の形式にとどまる。
現在、東海道新幹線の主力である「N700S」の量産車製造は、日本車輌製造と日立製作所の2社のみで完全に分担されています。さらに、次世代の国家プロジェクトである「リニア中央新幹線」のL0系改良型試験車両についても、設計・製造を担当しているのは日本車輌製造と日立製作所であり、川崎重工が介在する余地は完全に排除されています。