一般社団法人日本マリン事業協会が公表する市場動向データを紐解くと、近年の中古艇売買では「安全性の透明化」が強く求められている。かつてのような感覚的な値付けや不透明なコンディション表示は淘汰されつつあり、定期的な船舶検査記録や保守点検記録簿の有無が査定額を左右する時代となった。
特に環境規制に伴うエンジンの排ガス基準適応や、安全備品の最新化は、艇を購入した後の維持費に直結する。安価な価格に飛びついたものの、登録変更時や法定検査時に高額な修繕費用が発生して夢のマリンライフが台無しになるケースも散見される。業界団体が提示する安全ガイドラインに準拠した個体を選ぶことが、結果として長く愛艇を楽しめる近道となる。