アパレルショップやECサイトで「服の上に着るキャミソール」を探す際、キーワードとして使われている正式名称とカテゴリー名を整理しておく必要があります。結論から言えば、ショップやブランドによって以下の4つの名称で展開されています。
- ビスチェ(Bustier):本来は肩紐のないタイトな補正下着がルーツ。アパレルでは胸元からウエストにかけてフィット感を持たせたショート丈〜ミドル丈の重ね着アイテムを指す。
- レイヤードキャミソール(重ね着専用キャミ):Tシャツやシャツの上に着る前提で作られたキャミソール。身幅にゆとりがあり、透け感のない厚手生地や装飾性の高い素材が用いられる。
- キャミベスト/キャミジレ:ジレ(ベスト)感覚で羽織るように着られる構築的なデザインのもの。ペプラムシルエットやフロントボタン仕様が多い。
- チュールキャミソール/シアーキャミソール:透け感のあるチュールやオーガンジー素材で作られた装飾特化型のレイヤードアイテム。
多くの人が混同しやすい「ビスチェとキャミソールの違い」は、その構造とシルエットにあります。キャミソールは一般的に肩紐(ストラップ)で吊るすゆったりとしたストレートシルエットが基本であるのに対し、ビスチェは胸周りの立体縫製やギャザー、バックシャーリングによって「ウエスト位置を強調するメリハリ構造」を持っています。
ファッション専門学校の講師を務めたアパレル関係者の証言によると、「本来インナーであるキャミソールをアウター化するにあたり、下着感を消すためにコルセットの意匠(ビスチェの要素)を融合させたのが現代のアウターキャミソール」と分析されています。つまり、胸元をホールドする立体的なカッティングがあれば「ビスチェ」、肩紐でふわりと重ねるものは「レイヤードキャミソール」と呼び分けるのが業界の標準的な共通認識です。