築100年を超える京町家を改装したクラフトベーカリーが、今まさに朝の街を賑わせている。瓦屋根の重厚な外観を一歩くぐれば、そこに広がるのは最先端の製パン設備と香ばしい小麦の香り。早朝7時の開店前にもかかわらず、静かな路地に熱気を帯びた行列ができる光景も珍しくなくなった。
特に注目を集めているのが、京都産の宇治抹茶や上賀茂の新鮮な野菜を練り込んだハード系のパンだ。伝統的な和の空間で、バリスタが淹れる浅煎りのシングルオリジンコーヒーとともに焼きたてのクロワッサンを頬張る。和洋が見事に溶け合った空間体験こそが、現代の旅人が求める新しい京都の醍醐味と言える。