ディズニー傘下のレーベルとして大人向け作品を牽引したタッチストーン・ピクチャーズにとっても、本作の成功は極めて大きな意味を持っていた。ハリウッド映画産業が派手なアクションやスペクタクルへと傾倒しつつあった時代に、言葉と対話の力だけで観客を熱狂させたからだ。
思春期の脆さと残酷さを容赦なく描き出す青春映画としての完成度、そして世代間の断絶と継承を問う骨太なヒューマンドラマとしての風格。低予算ながら世界的な興行収入を叩き出し、批評家筋を唸らせた事実は、映画が持つ本質的なストーリーテリングの勝利だった。