現代の企業間競争において、「漁夫の利」は極めて高頻度で発生する市場メカニズムのひとつです。特に資本力のある2大プレイヤーが泥沼の価格競争や規格争いを展開した結果、双方が体力を擦り減らし、第3の勢力が台頭する構図は枚挙にいとまがありません。
主要民間シンクタンクが実施した国内市場競争調査の定点観測データによると、市場シェア上位2社が1年以上にわたり値下げ競争や大規模な広告投資合戦を継続した業界のうち、約72%のケースで双方の営業利益率が3〜5ポイント以上低下。その結果生じた市場の空白やユーザーの疲弊の隙を突いて、後発のプラットフォーマーやニッチ特化企業がシェアを前年比150%以上拡大させた実例が複数報告されています。
実社会のビジネスシーンや日常会話で「漁夫の利」を自然に使いこなすための具体的な例文は以下の通りです。
【ビジネス現場での実践例文】
・「業界トップのA社とB社が激しい特許係争と広告合戦で消耗している間に、新興のC社が独自規格の安価なクラウドサービスを展開してシェアを奪い、まさに漁夫の利を得た格好だ。」
・「競合との不毛な値下げ競争に巻き込まれれば、第三者に漁夫の利を攫(さら)われる危険性が極めて高い。ここは価格維持と付加価値路線の強化に舵を切るべきだ。」
【日常会話・組織内での例文】
・「役員人事の椅子を巡って有力候補の2名が派閥争いに終始した結果、どちらの派閥にも属さず地道に成果を上げていた中堅部長が抜擢され、周囲からは漁夫の利と評された。」