枕の洗濯において、失敗全体の約7割を占めるのが「乾燥工程の不備」です。内部にわずかでも水分が残留していると、24時間以内にカビ胞子が発芽し、生乾き臭が再発します。
素材ごとに枕を干す頻度と時間の適正値は明確に異なります。
- ポリエステル綿・羽毛:日当たりの良い風通しの優れた場所で、平干しネットを用いて丸2日間(計10〜12時間以上)かけて完全に乾燥させる。途中で上下を数回裏返し、羽毛は手で軽く叩いて空気を含ませる。
- パイプ素材:水切れが極めて良いため、風通しの良い日陰で半日〜1日程度で完全に乾燥する。
- 低反発ウレタン・ラテックス:直射日光に含まれる紫外線でウレタンゴムが硬化・ボロボロに劣化するため、直射日光は厳禁。週に1回、風通しの良い室内で4〜5時間の陰干しが鉄則。
洗濯バサミで枕の端を挟んで吊り干しすると、内部の水分が下部に溜まって綿が偏り、形状が歪む原因になります。ホームセンターや100円ショップで手に入る「2段式平干しネット」や「枕専用ハンガー」を使用し、平らな状態で空気が360度循環する環境を作ることが、復元性を維持する必須条件です。