左方優先の誤解で過失割合が大逆転?交差点事故を防ぐ鉄則と真実

左方優先の誤解で過失割合が大逆転?交差点事故を防ぐ鉄則と真実

左方優先の誤解で過失割合が大逆転?交差点事故を防ぐ鉄則と真実の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

都内の交通事故紛争処理センターで示談あっせんに関わる弁護士は、現場で繰り返される当事者の心理についてこう証言します。「過失割合の交渉で最も紛糾するのが、無信号交差点での出会い頭事故です。『教習所で左方優先と習ったから、右から来る相手が急ブレーキを踏んで止まると思った』と語る左方車のドライバーは非常に多い。しかし、ドライブレコーダーの映像を解析すると、減速すら一切せずに交差点へ進入している実態が浮き彫りになります」。

SNSや知恵袋などのドライバーコミュニティでも、「見通しの悪い路地で左から進入したのに、過失割合が5対5や4対6と言われて納得がいかない」という相談が絶えません。実際の事故現場で記録された車載カメラの映像を確認すると、双方が「相手が止まるだろう」と思い込み、視界が開ける直前までアクセルを踏み続けているケースが目立ちます。

実際の裁判例(東京地裁平成28年判決など)においても、左方車側が「自車は左方優先である」と主張したものの、交差点直前での減速義務違反や左右の安全不注視を認定され、最終的な過失割合が大幅に加算修正された事例が複数報告されています。裁判所は「左方優先権の存在は、無謀な進入を正当化するライセンスではない」と一貫して判断しており、権利の過信が司法の場では通用しない現実が突きつけられています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。