ムカデに似た虫の正体とは?ヤスデ・ゲジゲジの見分け方と毒性・撃退法

ムカデに似た虫の正体とは?ヤスデ・ゲジゲジの見分け方と毒性・撃退法

ムカデに似た虫の正体とは?ヤスデ・ゲジゲジの見分け方と毒性・撃退法について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。

近年、梅雨時期から初夏、あるいは秋の長雨シーズンにかけて、SNS(Xなど)や知恵袋等のコミュニティで「家の外壁一面に黒い細長い虫が無数に張り付いている」「朝起きたら玄関先に何百匹ものヤスデが這い回っていて発狂しそう」という悲鳴が急増しています。

害虫駆除業者の年次活動レポートや現場証言によると、ヤスデは土壌中の腐植質(落ち葉や腐葉土)を食べて分解するおとなしい生物ですが、「大雨による水没」と「気温25度前後の多湿」が重なった瞬間に、地中から一斉に脱出を図る習性を持っています。地中の酸素が欠乏するため、溺死を避けるべく一斉にコンクリートの擁壁や住宅の基礎、外壁をよじ登るのです。

現場取材や生活者の生の声から判明した、ヤスデ大量発生時のリアルな苦悩は深刻です。

「新築の戸建てに引っ越した最初の年の梅雨、白い外壁に黒い線のようなヤスデがびっしり張り付いていて鳥肌が立ちました。掃き掃除をしても翌朝にはまた数十匹。殺虫スプレーをかけたら独特の薬品のような青臭い悪臭が充満して数日間窓を開けられませんでした」(30代女性・関東地方在住)

このように、ヤスデは人体への直接的な毒害こそムカデより遥かに低いものの、数千匹単位で集団移動する「精神的加害(不快感)」と、死骸から生じる「悪臭公害」が極めて深刻な問題となります。特に近隣に手入れされていない竹林、山林、草むら、あるいは古い側溝がある地域では、毎年同じサイクルで大量発生が繰り返される構造的リスクを抱えています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。