ドラマ版の結末を語る上で欠かせないのが、漫画家・かわかみじゅんこ氏が手掛けた原作コミック『中学聖日記』(祥伝社『FEEL YOUNG』刊)との相違点です。ドラマが放送された2018年当時、原作はまだ連載中であり、脚本を手掛けた金子ありさ氏をはじめとするドラマ制作陣は、原作の持つエッセンスを抽出しつつも、テレビドラマとしての結末をオリジナルで構築する必要がありました。
その後、原作漫画は2023年に刊行された第8巻をもって堂々の完結を迎えました。双方の着地点を比較すると、メディアの違いによる表現の落差と、それぞれの作家性が色濃く反映されていることが分かります。
かわかみじゅんこ氏の原作漫画は、登場人物たちのモノローグや繊細な感情の揺れ動きが淡々としたリアリズムの中で描かれています。一方のドラマ版は、TBSの「塚原あゆ子監督×新井順子プロデューサー」という黄金タッグによる映像美とダイナミックな演出によって、背徳のドラマを純度100%のラブストーリーへと昇華させることに成功しました。