この独特な風土は、数々の創作物やメディアをインスパイアしてきた。京大出身の作家・森見登美彦が描くベストセラー小説『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』に登場するモラトリアムな学生たちの日常は、まさに吉田寮や京大寮の空気をそのまま結晶化させたものだ。
『四畳半神話大系』のアニメ版がNetflixなどの世界的配信プラットフォームで話題を呼ぶと、海外のアニメファンからも「現実にある異空間」として注目を集めるようになった。さらに現代では、YouTubeのインフルエンサーやVloggerが寮を潜入取材する動画が数百万回再生されるなど、若者層のサブカルチャーにおけるアイコンとしての地位を確立している。