2000年代後半以降、日本の朝食文化に地殻変動をもたらしたのが「パンケーキ」ブームだ。その先駆けとなったのが、オーストラリア出身のシドニーのレストラン経営者、故ビル・グレンジャー氏の手掛けたリコッタパンケーキである。「世界一の朝食」と称されたその食感は、従来のホットケーキ像を劇的に塗り替えた。
さらに、生クリームを山のように盛り付けたハワイアンパンケーキが上陸すると、行列ができるカフェが街中に溢れた。主食としてもスイーツとしても変化自在な自由度の高さこそが、海外発パンケーキの真骨頂であり、日本の外食シーンに新しい風を吹き込んだ。