なぜ、大人の男たちはこれほどまでに昭和のバイクに惹かれるのか。そこには日本独自のヤンキーカルチャーという強烈な文化的基盤が存在する。ヤンキー文化の歴史や暴走族史の第一人者として知られる岩橋健一郎氏は、かつての少年たちが抱いた憧れや解放感が、大人になった今も姿を変えて残っているのだと指摘する。
昭和後期から平成初期にかけて、バイクは若者の反骨精神の象徴だった。当時は手が届かなかった憧れのマシンを、大人になり経済的余裕を得たことで手に入れ、青春の追体験を楽しむ。つまり、旧車會の根底にあるのは単なる無法行為への欲望ではなく、時代を駆け抜けた若者文化への深いノスタルジーとリスペクトなのだ。