農林水産省が発信する国産野菜の消費推進データを見ても、大根は年間を通じて手に入りやすく、家庭の家計と健康を支える重要野菜として位置づけられている。特に注目すべきは、消化酵素であるジアスターゼ(アミラーゼ)の存在だ。胃腸の働きを助け、風邪をひきやすい季節の体調管理にも絶大な効果を発揮する。
ただし、加熱しすぎると酵素の力は弱まるため、離乳食からステップアップする幼児食期には工夫が必要だ。生のすりおろし大根をりんごやすりゴマと和えて甘みを足したり、スープの仕上げにサッと加えたりすることで、栄養素を損なわずに摂取できる。幼少期からのこうした工夫が、生涯にわたる健やかな食の基礎をつくる食育の第一歩となる。