「コンポタ」「シチュー」の成功を受けて2014年に解禁されたのが、シリーズ三部作の完結編と銘打たれた「ガリガリ君リッチ ナポリタン味」だった。しかし、ここでの計算は大きく狂うことになる。
開発陣はナポリタン独特の炒めた香ばしさやケチャップの風味を忠実に再現。さらにナポリタン風味のゼリーまで投入する徹底ぶりを見せた。だが、消費者の反応は冷ややかだった。一口食べた購買者からは「あまりにリアルすぎて完食できない」「氷菓として脳が拒絶反応を起こす」といった悲鳴が相次いだ。
結果として、ナポリタン味は記録的な売れ残りを発生させた。社内に残された在庫は膨大な山となり、最終的な損益は3億円を超える赤字を計上。この空前絶後の失敗劇は、日本の商品開発史に残る痛恨の一打となった。