森本レオや水沢アキが若手〜中堅として活躍した1970年代から80年代の日本の芸能界は、現代とは全く異なる倫理規範で動いていた。芸能人のスキャンダルや浮名合いは、時に本人の「芸の肥やし」として容認され、世間もどこか大らかな目で見守っていた側面がある。
プライベートと公の境界線があえて曖昧にされていたからこそ、表現者たちは破天荒なエピソードを次々と生み出し、それが作品やトークに独特の深みを与えていた。現代の視点から見れば無謀とも思える人間関係の衝突や告白劇も、当時の芸能界が持っていた過剰なまでのエネルギーの産物と言えるだろう。