激戦を制し、再び世界の頂点に立ったのはオーストラリアのカンタス航空 (Qantas) だ。ジェット機時代以降、死亡事故ゼロという驚異的な記録を維持し続ける同社だが、ここ数年はフリートの老朽化やエンジン関連の軽微なインシデントで一時的に首位を譲っていた。
しかし、最新鋭機への大胆な更新と運航安全プロセスの全面改訂が奏功し、堂々の首位奪還を果たした。航空安全格付けサイトのAirlineRatings.comで編集長を務めるジェフリー・トーマス (Geoffrey Thomas) 氏は、「カンタスは単に過去の栄光に甘んじることなく、パイロット訓練と技術革新に圧倒的なリソースを投じ続けている」と指摘する。ニュージーランド航空やエティハド航空といった強力なライバルたちを抑え込んだ背景には、こうした徹底した現場主義がある。