渡辺満里奈の魅力は、単なる「可愛いアイドル」にとどまらなかった。デビュー以降、彼女は音楽シーンにおいても独自の立ち位置を確立していく。80年代アイドルが華やかな衣装と力強い歌唱力で競い合う中、彼女の奏でるサウンドはシティポップやフレンチポップの要素を取り入れた洗練されたものだった。
昭和ポップスの黄金期を支えた一流のミュージシャンたちが、彼女の作品作りにこぞって参加した。彼女自身が持つファッションセンスやサブカルチャーへの深い造詣が、音楽性にも強く反映されていたからだ。単なる一過性のブームに流されることなく、上質な音楽を送り出し続けた姿勢が、現在の音楽ファンからも高く評価される理由である。