お弁当を常温で放置することがなぜこれほど危険なのか。その理由は温度と湿度の関係にある。厚生労働省が発表している食中毒予防の指針でも、調理後の食品を20℃以上の環境に長期間置くことは回避すべきだと強く推奨されている。
食品安全委員会のデータによると、食中毒の原因となる多くの細菌は20℃〜40℃の範囲で最も活発に増殖する。朝7時に作ったお弁当を昼の12時に食べる場合、すでに5時間が経過している計算だ。エアコンが効いていないオフィスや教室、あるいは直射日光の当たるカバンの中に放置されていた場合、その内部は細菌にとって格好の繁殖場と化す。
持ち歩き時間が2時間を超える場合は、必ず冷暗所で保管するか、10℃以下を維持できる冷却対策を講じるのが現代の食品衛生における安全基準である。