あまりにもドラマチックなエピソードが続くため、一部のネットコミュニティでは「事前に役者を仕込んでいるのではないか」「あらかじめ劇的な過去を持つ人物をリサーチしているのではないか」といったやらせ疑惑が定期的に浮上します。しかし、番組制作の現場実態を追うと、まったく異なる過酷な真実が浮かび上がってきます。
元テレビ東京のプロデューサーや制作陣が明かした証言資料によると、ロケの現場は泥臭いローラー作戦そのものです。ディレクター陣は終電間際の駅前、深夜の銭湯、激安スーパー、あるいは地域のお祭りなどに立ち尽くし、1晩で数十人、時には100人以上に声をかけ続けます。断られる確率は99%以上に達し、取材が1件成立するまでに数千人にアプローチすることも珍しくありません。
都市部で深夜に活動する無数の人々の中には、偶然にも想像を絶する過去を抱えた人が一定の確率で存在します。緻密なスクリプトを用意するのではなく、圧倒的な試行回数と取材陣の粘り強い対話力によって奇跡的な人間ドラマを掘り当てているのが番組の構造です。自宅という最もプライベートな空間に足を踏み入れるからこそ、虚飾のない本音や部屋の匂い、棚に置かれた写真一枚から嘘偽りのない人生が滲み出るため、作為的な演出では到底作れない説得力が生まれています。