日韓関係の揺らぎは、二国間だけの問題にとどまらない。ワシントンと北京は、このふたつの隣国の接近をまったく異なる視線で見つめている。米国にとって、日韓の強固な結束はインドアジア太平洋戦略の要であり、両国が反目し合う事態は最悪のシナリオだ。そのため、米国は水面下で幾度となく日韓の接近を後押ししてきた。
対する中国は、日韓の軍事・経済的アライアンスが固まることを警戒し、巧みな外交的揺さぶりをかけている。日韓が分断すれば第三国につけ込まれ、結束すれば地域の緊張が高まるというジレンマ。日韓両国は、米中というふたつの巨頭の戦略的思惑の狭間で、いかに自国の主体的利益を守るかという難しい課題を突きつけられている。