ネット上の掲示板やSNSでは、「私立のスポーツ推薦組でなければインターハイや近畿大会には行けない」という言説が散見されます。しかし、大阪高体連陸上のリザルトを精査すると、この見方は明白な誤解であることが分かります。
事実、前述の大塚高校をはじめ、汎愛高校や生野高校、天王寺高校、三国丘高校といった府立普通科・進学校の選手たちが、個人種目やリレーで府大会決勝へ進出し、近畿・全国の切符を勝ち取るケースは珍しくありません。
公立校躍進の背景にあるのは、情報アクセスの民主化です。日本陸連の指導指針やトップアスリートの練習メソッドがWebや動画でオープンになったことで、部活動時間の制約がある学校でも「質」を高めることで十分に全国レベルへ到達できる土壌が整いました。「私立強豪だから勝てる」のではなく、「科学的かつ効率的なアプローチを愚直に継続できた選手が勝つ」というのが、現代の大阪高校陸上界の実情です。