上賀茂神社のお守りを語る上で欠かせないのが、特定の分野で突出した人気を誇る3つの授与品――航空安全お守り、八咫烏お守り、そして勝運・競馬お守りです。一般的な総合運のお守りと何が違うのか、その人気の構造を検証します。
第一に、航空安全お守りへの支持は、単なる語呂合わせではありません。賀茂別雷大神が天から降臨し、神話を終えて昇天したという伝承、ならびに雷雨や気流など「空の秩序」を司る神威から、航空自衛隊員や民間航空各社のクルー、修学旅行生を持つ保護者まで、年間を通じて買い求められています。航空機を模したスタイリッシュなデザインも、スーツケースやフライトバッグに装着しやすい実用性を備えています。
第二に、八咫烏お守りは、ご祭神の外祖父である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が、神武東征の際に金鵄八咫烏となって軍勢を大和へと導いた故事に由来します。したがって、このお守りが担う役割は、単なる防御ではなく「能動的な道案内」です。キャリアの岐路に立つビジネスパーソンや、新規事業を立ち上げる起業家が「進むべき針路を見失わないための羅針盤」として買い求める傾向が顕著です。
第三に、勝運・競馬お守りです。上賀茂神社は、毎年5月5日に開催される「賀茂競馬(かもくらべうま)」の舞台であり、日本の国技・競馬発祥の地と位置づけられています。馬の力強い疾走に厄を祓い、先頭で駆け抜ける力を祈願するこのお守りは、栗東トレーニングセンター関係者や競馬ファンのみならず、「土壇場の競り合いを制したい」と願うアスリートや投資家から熱烈な信頼を集めています。