実際にブームの中心にいた当時の子どもたちや、その保護者たちは当時をどう振り返り、鬼滅キッズの卒業とその後の姿をどう捉えているのでしょうか。教育現場や家庭内での観察記録、SNS上の回顧録から見えてくるリアルな声を集約しました。
当時小学4年生(現在高校1年生)だった男子生徒の手記には、次のような率直な反省と実感が綴られています。
「当時はアニメイトや映画館に行くたびにテンションが上がりすぎて、YouTubeのコメント欄に『鬼滅以外の漫画は全部ゴミ』みたいな恥ずかしい書き込みをしていました。中学に入ってスマホの履歴を見返したとき、あまりの痛さに顔から火が出る思いでアカウントごと消しました。今は落ち着いて、作画や声優さんの演技の凄さを純粋に楽しんでいます」
また、小学生の子どもを持つ保護者座談会での証言によると、鬼滅の刃が子どもへ与えた影響にはポジティブな側面も大きかったことが分かります。「漢字(全集中、霹靂一閃など)を自主的に覚えるようになった」「あきらめない心や家族思いの姿勢を学んでくれた」といった教育的メリットを挙げる声も多く、ネット上の「迷惑」という一面的な悪評だけでは語れない立体的な影響力がありました。