物件を語る上で避けて通れないのが、ライオンズマンション歌舞伎町の治安と事故物件に関する噂です。警視庁が公開する犯罪情報マップを確認すると、新宿区歌舞伎町2丁目は新宿署管内でも粗暴犯や万引き、客引きトラブルの認知件数が突出しているエリアである事実は否定できません。深夜から早朝にかけてパトカーのサイレンや怒号が聞こえるのは日常茶飯事であり、一般的な住宅街の静けさを期待する場所でないことは明白です。
大島てるをはじめとする事故物件公示サイトでは、当該マンションおよび周辺のビルに対して複数の炎マークや過去の変死・転落事故の記録がプロットされています。築40年以上が経過した総戸数100戸を超える大型物件であれば、経年とともに孤独死や室内での救急搬送事案が発生する確率は統計的にも跳ね上がります。かつての暴力団事務所の立ち退きや、反社会勢力同士の抗争が激しかった平成初期の記憶が、現代の事故物件情報と混ざり合って語られているのが口コミの実態です。
実際に居住経験を持つ複数の住民に取材すると、居住満足度については驚くほど割り切った声が聞かれます。
「朝方に帰宅して夕方に起きる生活リズムなので、夜間の物音は全く気になりません。オートロックは完備されていますが、住人の出入り時に後ろから部外者が一緒に入ってくることはあります。とはいえ、エレベーター内で誰かと目が合っても互いに干渉しない暗黙のルールがあり、余計な人間関係を嫌う単身者にとってはむしろ快適です」(20代・元キャバクラ勤務女性の手記より)
「壁の遮音性は間取りによって差があります。隣の部屋から大音量の音楽や電話の声が漏れてくることは珍しくありません。神経質な人や、一般的なファミリー層が住めば確実にノイローゼになりますが、立地と利便性だけを割り切って求めるならこれ以上の穴場はありません」(30代・飲食店経営男性の証言)