ピロリ菌が胃内に長期定着すると、菌が産生する酵素(ウレアーゼ)や毒素によって胃粘膜が慢性的な炎症を起こします。世界保健機関(WHO)の専門組織IARCは、ピロリ菌を「確実な発がん因子(グループ1)」に分類しており、ピロリ菌 胃がん リスクは非感染者と比較して約10倍から数十倍に跳ね上がることが疫学調査で証明されています。
問題は、感染初期から慢性胃炎に至る段階では目立った症状が出にくい点です。進行すると萎縮性胃炎(胃の粘膜が薄く縮む状態)を引き起こし、胃がんの母床となります。以下の項目に心当たりがある方は注意が必要です。
【ピロリ菌 症状 セルフチェック項目】
- 胃もたれや膨満感が慢性的・日常的に続いている
- 空腹時や食後にみぞおち周辺がキリキリ痛む
- 市販の胃腸薬を飲んでも一時しのぎにしかならない
- 食欲不振や胸やけが頻繁に起こる
- 黒っぽい便(タール便)が出たことがある
- 血縁者に胃がんや胃潰瘍の既往歴がある
ピロリ菌に起因する胃炎は「ただの胃弱」と自己判断されがちです。特に40歳以上で一度も胃カメラやピロリ菌検査を受けたことがない場合、自覚症状の有無にかかわらず検査を受ける価値があります。