抑肝散加陳皮半夏と抑肝散の違いは?効果・副作用と正しい選び方を徹底解剖

抑肝散加陳皮半夏と抑肝散の違いは?効果・副作用と正しい選び方を徹底解剖

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漢方医学において「肝」は、自律神経系や感情のコントロール、血流の調整を司る中枢と考えられています。ストレスや過労によって肝の機能が昂ると「肝気鬱結(かんきうっけつ)」や「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と呼ばれる状態に陥り、怒りっぽさ、焦燥感、筋肉の緊張、不眠といったトラブルを引き起こします。これらを鎮める基本処方が「抑肝散」です。

では、末尾に「加陳皮半夏」と付く処方は何が異なるのでしょうか。決定的な差は、胃腸機能への配慮と「気・水」の滞りを解消する生薬の追加にあります。

抑肝散を構成する7種類の生薬(釣藤鈎、柴胡、当帰、川芎、白朮/蒼朮、茯苓、甘草)のうち、当帰や川芎などの血を補う生薬は、体質によって「胃がもたれる」「胸やけがする」といった消化器症状を引き起こす弱点がありました。そこで、消化吸収を助けて胃の働きを活性化させる「陳皮(成熟したミカンの皮)」と、吐き気や痰・水滞を抑えて気の巡りを降ろす「半夏(カラスビシャクの塊茎)」の2種類をプラス。これにより、虚弱体質や胃腸がデリケートな人でも無理なく続けられる処方へと進化を遂げました。

項目抑肝散(基本処方)抑肝散加陳皮半夏編集部の見解・選択基準構成生薬数7種類9種類(+陳皮・半夏)生薬が増えることで作用がよりマイルドかつ多角的になる適した体質(証)体力中等度、胃腸が極端に弱くない人体力中等度以下、胃腸が弱い・疲れやすい人食欲不振や胃もたれを起こしやすいなら迷わず加陳皮半夏主なターゲット急性期の神経高ぶり、小児の夜泣き、認知症の興奮慢性化したイライラ、不眠、更年期の自律神経乱れ中長期的なメンタルケア・体質改善には加陳皮半夏が適する消化器への負担胃弱な人は食欲不振・軟便のリスクあり健胃作用により胃腸障害が起きにくいストレスで胃がキリキリ痛むタイプにも極めて適合
前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。