福井県立恐竜博物館を擁する勝山市は、単なるファミリー向け観光地からの完全な脱皮を果たした。海外の研究機関と提携した国際古生物学シンポジウムや、本格的なフィールドワークツーリズムが年間を通じて稼働。学術研究とハイエンドツーリズムがシームレスにつながるエコシステムが結実している。
発掘体験エリアには世界中から研究者や知的好奇心の高い旅行者が集まり、周辺の古民家オーベルジュは長期滞在客で予約が埋まる。「恐竜」という唯一無二の地域資源を、知財と体験価値を軸とした高付加価値ビジネスへ昇華させた勝山の戦略は、地方文化ツーリズムの新たなベンチマークと言える。