サロン帰りの完成度を自宅の洗面台で再現できず、挫折してしまう男性の大半は「ドライヤーの工程」を軽視しています。スタイリングの完成度の8割は、ワックスをつける前のベースドライで決まります。特に岩田剛典 アップバング セット法においては、以下のステップを厳守してください。
まず、髪全体を根本からしっかり濡らし、タオルドライで水気を拭き取ります。その後、ドライヤーの温風を当てながら、前髪の中央部分を下から上に向かって持ち上げるように乾かします。この際、前髪全体を一気に立ち上げるのではなく、黒目の外側部分は下ろし、黒目の内側部分(約3〜4cm幅)のみをピンポイントで立ち上げるのが「岩田流」の抜け感を作る極意です。温風で形を作った直後に3秒間冷風を当てると、水素結合の作用によって立ち上がりが一日中キープされます。
仕上げのメンズヘア ワックス スタイリング術では、スタイリング剤の質感選びが命運を分けます。短髪アップバングであれば、ホールド力と適度なツヤ感を兼ね備えたハードファイバーワックスやマットクレイを枝豆1粒分手のひらに均等に伸ばし、後頭部→サイド→トップ→最後に前髪の毛先の順で馴染ませます。前髪に最初から大量の油分を乗せてしまうと、重みで時間経過とともに立ち上がりが潰れる原因になります。
パーマスタイルの場合は、髪が7割ほど乾いたセミドライの状態で、水分を含んだグリースやヘアバームを揉み込み、自然乾燥させるのがベストです。束感を指先で軽くつまんで散らすだけで、サロン仕立ての無造作な躍動感を瞬時に復元できます。