Q1:トゲが奥深くまで入って見えなくなってしまいました。放っておけばいつか自然に出てきますか?
A1:異物が皮膚の極めて浅い「角質層」にとどまっていれば、ターンオーバー(約4〜6週間の代謝)に伴って垢と一緒に排出されることもあります。しかし、神経や血管のある「真皮層」に達している場合、自然排出される可能性は極めて低く、体内で異物肉芽腫(硬いしこり)を作ったり、黄色ブドウ球菌等による化膿を引き起こしたりします。見えなくなった段階で自力処置は不可能ですので、皮膚科を受診してください。
Q2:針をライターの火で炙って消毒すれば、皮膚をほじくって取っても大丈夫ですか?
A2:医学的には全くおすすめできません。針の表面を火で加熱しても、皮膚組織を刺す際に周囲の常在菌を深部へ押し込んでしまうリスクは排除できません。また、火で炙った金属に生じた煤(すす)が皮下に入り込んで消えない黒ずみ(外傷性刺青)を残したり、誤って健康な細胞を熱傷・挫滅させて感染を助長したりする危険があります。
Q3:たかが小さなトゲ1本で皮膚科を受診したら、医師に迷惑がられませんか?費用はどれくらいですか?
A3:決して迷惑がられることはありません。むしろ無理にいじって重度の感染症や蜂窩織炎へ悪化させる前の受診が強く推奨されています。費用は健康保険が適用(3割負担)されるため、診察料と処置料を含めて約1,000円〜2,500円程度が一般的です。専用の拡大鏡(デルモスコピー)等を用いて数分で安全に処置してもらえます。
Q4:子供が痛がって大泣きし、トゲを触らせてくれません。力づくで抜くべきでしょうか?
A4:絶対に力づくで押さえつけて処置しないでください。子供が暴れて針先が深く刺さるなど、かえって深刻な怪我につながります。ぬるめのお湯に浸かって皮膚をふやかした後、重曹ペーストやワセリンを塗って絆創膏を貼り、一晩様子を見てください。それでも取れない場合や痛がる場合は、無理をせず小児科または皮膚科に相談し、専門医に任せるのが安全です。