現役時代の安藤美姫と母親の親子関係は、常に二人三脚であったがゆえに、時に激しく衝突することも少なくありませんでした。コーチ選びや海外拠点の決定、日々の体重管理に至るまで徹底して管理する母に対し、思春期の美姫さんが反発し、メディアで不仲説が取り沙汰された時期もありました。
しかし、二人の関係性を劇的に変化させたのが、2013年の美姫さんの長女出産でした。自らが母となり、一人で子育てと仕事を両立する立場になったことで、かつて母・明美さんがどれほどの犠牲と覚悟を払って自分を育ててくれたのかを身をもって痛感したといいます。
母親の現在は、美姫さんのプロ活動や指導者としての仕事を陰ながら支え、孫娘の成長を共に見守る頼もしいパートナーとなっています。激しい葛藤を乗り越えたからこそ、現在の母娘は互いを一人の女性として深く尊敬し合える円熟した関係を築いています。