事件の発端は1988年2月23日未明、名古屋市緑区大高町に位置していた大型商業レジャー施設「東洋ボウル」の駐車場でした。当時、現場付近は若者のたまり場となっており、深夜の治安悪化が問題視されていた場所です。
犯人グループは、主犯格の男(当時19歳)を中心とする少年少女計6名(男性5名・女性1名)。彼らは「金が欲しかった」「女を物色していた」という極めて短絡的な動機から、車内で談笑していた19歳の男性会社員と20歳の女性(幼稚園・保育園勤務)のカップルに目を付けました。
加害者グループは被害者の車に故意に衝突事故を偽装して言いがかりをつけ、激しい暴行を加えて車ごと拉致。被害者男女は複数箇所に連れ回され、凄惨を極めるリンチと陵辱を受けました。犯人らは犯行の発覚を恐れ、最終的に三重県北牟婁郡海山町(現・紀北町)の山林へ被害者2名を連行し、ロープ等で絞殺して遺体を遺棄しました。
被害者2名には何一つ落ち度はなく、単に居合わせただけで突如として理不尽な暴力に巻き込まれたという事実が、日本中に底知れぬ恐怖と憤りをもたらしました。